世界観:通貨(カム)/経済 | Gift of Heaven ~神様の贈り物~

世界観:通貨(カム)/経済

 この世界における流通は、物々交換によって成り立っており、紙幣やコインは発行されていない。


 然しながら、全てを物々交換によって流通させる事は困難である上、物の価値も人によって代わってしまう為、非常に不便であり、流通が成り立たなくなってしまう。

 この為、多くの取引では金や銀、宝石などの特に価値の高い貴金属を通貨代わりに使用している。特に、貿易の比較的盛んな2国がそれぞれ金・銀の産出量が多い為、多くの取引は金や銀を介して行われている。


 元々金や銀、宝石などの相場は時期や場所によって大きく異なっていたが、14年前の三国合同会議によって、その流通性・利便性をより向上させる為に、金と銀に関しては固定相場を取り入れる事と決められ、世界の殆どの地域-特に当該三国の町々では全ての場所で金銀固定相場制の取引がされる様になった。

 なお、宝石については、多くの種類が有る事や、加工によって初めて価値が出る事など諸般の事情で、金銀の様な固定相場は導入しない事となっている。


 こうして定められた金銀通貨制度の単位をカムと呼ぶ。


 1カムは、日本円にして凡そ10円である。
 しかし、これはあくまで目安と考えて、日常生活に当てはめないで欲しい。


 なぜならば、この世界はまだ狩猟や採取による食料調達が中心であり、栽培などは殆ど行われていない為に、食料自体の価格はかなり安い。(1食5~20カムで賄える)
 が、同時に塩や調味料は非常に貴重な物である為に、調理済みの「料理」を食べようと思った場合には、一食が100~300カムと跳ね上がる。この様に、商品の値段は我々の世界とは大きく異なっているので、カムを日本円に換算して考えたとしても、恐らく混乱を招くだけである。


 また、上記の通り、基本的には食料は自給自足であり、所持金が無くとも狩りをすれば食べる事が出来る…この為、1000カム程度しか蓄えの無い者もいるし、カムは殆ど持たずに、宝石などで蓄財している人も多い。